2013年12月31日 |
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訪問看護、リハビリをして1年以上が過ぎました。 今年最後は、その感想です。 といっても、訪問看護やリハビリが病院での仕事とどう違っていたか? というようなことは、今回は書きません。
表現として、どうかと思いますが、もっと世俗的な内容です。
病院で働いていたころは、患者さんからいただく診療報酬は、”会計”の方に お任せでした。 もちろん、1日当たり、自分がどれくらいの金額をいただいているのかは、 意識してきました。 毎月の運営会議の場で、いろいろと言われることもありました。
しかし、実際に患者さんから、診療報酬であるお金を直接いただくことは ありませんでしたし、そういった話もすることはありませんでした。 ”会計”のスタッフが、患者さんに請求内容を説明し、金額を示し、お金をいただいて くれていたのです。
一方で、訪問看護・リハビリを行うようになって、毎月、利用者さんたちから 負担額である1割の料金を請求し、直接お金をいただくということが業務のひとつと なりました。 この直接にお金をいただくということは、自分が1ヶ月の間に行ってきた看護・リハビリの内容に対して、 どれだけのお金が生じたのかということを嫌でも意識することになります。
そして、時々考えることもあります。いったい自分は、このお金に値するだけの内容のサービスを 提供できたのか?と。
私たちの生活は、お金とは切り離せません。 お金がすべて、なんて言うつもりはありませんが、お金がなければ、現在の生活のほとんどが 成り立たなくなることも承知しています。 このような世界でお金を稼いで生きていくためには、人から選ばれるサービスを 提供して生き残っていかなければなりません。 「あいつのサービスはダメだ」と判断されれば、仕事も手に入れることができません。 そのために、どのようなサービスを提供していけばいいのか? 病院ではなかった、怖さのようなものを感じるのが、正直な感想です。 でも、それって、仕事というものを考える時、至極当然なものですよね。 お客さんが、欲しいと思わない製品を作ったところで、誰も買いません。
実際にお金をいただくようになって、そんなことを考えるようになっています。 そしてそれが、訪問看護・リハビリを1年間やっての、私の正直な感想です。
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