2013年12月19日 |
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「入院早期からのリハビリテーションを行う」ということは、 病院にいた時には当然のこととなっていました。
リハビリテーション職についているので、自分の役割が入院早期からある ということは、認識しておりました。 しかし、まだまだ病院の先生の中に、リハビリテーションの存在というものを 広めることが出来ない状態であったので、脳梗塞や骨折などの疾患以外の患者さんには、 リハビリテーションを実施出来ない状態というものが多くありました。
例えば、外科の手術後や内科疾患の治療後などは、リハビリテーションを受けずに そのままの状態で、場合によっては”寝たきりの状態”が続いていくということもありました。
しかし、徐々に病院の先生方の中にも、術後早期や入院治療早期からのリハビリテーションが 廃用を予防するというためにとても重要だと認識していただくようになり、外科や内科を始めとする ほぼ全科からのリハビリテーション指示をいただくようになりました。
脳梗塞とは違い、運動麻痺などはないので、全身状態に注意を払いながら、 ”寝ている状態” → ”座わる” → ”立つ” → ”歩く” → ”トイレに自分で行く” などといった日常生活動作の練習を行うことで、これまでどおりの状態で 退院していくということが比較的多く可能でした。
さて、先ほど出てきた”廃用”という言葉ですが、あまり印象の良い言葉ではないですね。 ですが、この”廃用症候群”というものは、病気になってしまうと、用意に生じてしまいやすい 症状でもあります。 ※”廃用症候群”とは、こちらや、こちらをご参考にしてください。
さて、私は在宅でのサービスに関わるようになっても、この廃用症候群により問題の生じている 利用者に少なからず出会ってきました。 そして、病院にいた時には出会わなかったような状態の方にも出会うことになりました。 足の関節がすでに固まってしまって、座るということ自体が難しいという状態などもありました。 また、適切な福祉用具と適切な方法を使用すれば、自分でトイレに移ることができるのに、 それがなされていないために、オムツの中で排泄を行っているという状態など。
私は、脳梗塞の患者さんに限らず、リハビリテーションを行うに際して、いつも頭に残っている リハビリテーション医師が口酸っぱく言っていた言葉があります。 「起きてたら(目が覚めているならば)、座りましょう! 座れたら、立ちましょう!! 立てたら、歩きましょう!!! 歩けたら、走りましょう!!!!」
廃用症候群になってしまうと、回復までに多くの時間がかかります。 そして場合によっては座ることさえ、かなり困難な状態になることだってあります。 ですから、その可能性がある(寝たままの状態が多いなど)のであれば、とにかくリハビリテーションを行いましょう!!
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