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2013年12月18日 訪問看護
病院を退院する人の数は、季節よってどのくらい違うのだろう?

今年は例年以上に寒さの厳しい冬になるそうですね。

病院で働いていた頃は、寒くなってくると、入院される方が多くなるなという 印象をもっていました。

私の職種がリハビリ職ということで、どうしても脳梗塞や循環器疾患の患者さんを

中心に見ていたからかもしれません。

 

 

一方で、訪問看護、訪問リハビリにたずさわるようになって、病院から退院して、

自宅での生活を送る方々にサービスを提供するようになりました。

そして、気になるようになったのが、 「退院者数は、季節による変化があるのだろうか?」 ということです。

 

 

そこで非常に大まかな感じですが調べてみました。

厚生労働省では、全国の入院者数や退院者数の把握を行っており、

そのデータがしっかりとウェブサイト上に掲載されています。

 

 

これらをまとめて、大阪の一般病床(このデータでは、結核や精神病症も掲載されています)に限って

作ったのが次のデータです。

 

 

さらに、これをグラフ化してみると、

 

というような具合になります。

 

これを見てみると、1月、2月、5月、9月、11月が 退院者数が減っています(特に1月、5月、9月)。

そして、3月、7月、8月、10月、12月が退院者数が増加しています(特に3月、8月、12月)。

また、3月、8月、12月など大きく退院者数が増加した翌月(9月、1月)は大きく減少しています。

こうしてみると、寒い、暑い、暖かいなどの気候的なものはあまり関係ないようです。

 

 

ここで、3月、12月の翌月となる4月、1月は、1年の内でもひとつの区切りとなる月ですね。

8月はお盆?で、これもひとつの区切りと言えば、言えなくもなく・・・。

(「お盆までには、家に帰りたいな―」という台詞も時々耳にしていたような)

もしかすると、退院に際しては、こうした一つの期間的な区切りが関係しているのかもしれません。

そして、そういった区切りを超えても退院できない方々というのは、病状などからなかなか退院が難しく、

なかなか退院者数の増加へとつながっていかないのでしょうか。

 

 

在宅サービスに関わる者としては、1月や9月というのは利用者数が大きく減り、

3月や8月そして12月は利用者数が大きく増える可能性があるというような流れを

予想しながら準備をしておく必要があるのかもしれません。

 

 


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