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2013年06月12日 訪問看護
客観的視点

普段、訪問看護や訪問リハビリには自転車で移動しています。

通勤には、電車やバス、自動車を利用しております。

 

自転車や自動車では、自分が運転しますが、

電車やバスでは、運転は任せて、自分はただ乗っているだけ(要するに乗客)です。

電車の場合は、線路上を走っているので、他の交通手段、周りを走る自動車や自転車、バイクなどはほとんど見えません。

ですが、バスに乗っていると、すぐその横を自動車や、自転車、バイク、歩行者が通っています。

 

 

そのようなバスに乗っていると、「ああ、この自転車、危ないな〜」とか「めちゃくちゃな運転する自動車だな!」とか、

「信号、守ったら?」と思う歩行者が、1つ 上の視点から見ることができます。

普段、自分が自転車や歩いているときには、気づくことのない視点です。

この場合、自分が運転しているわけでもないので、同じ道路を移動している当事者という意識はかなり低くなっています。

でも建物から眺めているようなものでもなく、同じ道路を走っているので、間近で自転車や歩行者を見ている状態なのですね。

だから、危険だとか、安全だとか、そういうものが当事者よりもよくわかります。

 

 

さて、私たちは、普段問題にぶち当たった時、自分ひとりでは解決できそうにないとき、他の人に相談したり、本を読んだりして

なんとか解決の糸口をみつけようとします。

そして、はたと気がつく時があります。

「そういう考え方(解決方法)があったか!」と。

 

 

私たちの多くは、知らず知らずのうちに物事を狭い視野からしか見られなくなっているのです。

そしてその原因は、自分自身がその問題の当事者であるからです。

つまり、先ほどの話で言うと、私たちは道路を走っている自転車なり、歩行者なり、自動車なのです。

道を走るのに夢中で、その道路の状況を客観的に見ることができない状態なのです。

 

 

どこかで、バスに乗って道を行くような、心構えをもって生活してみてはいかがでしょうか(自戒も含めて)。

今までに気がつかなかった何かが見つかります(やっぱり自戒を含めて)。

主観性、具体性から離れ、客観性、抽象性をもっと重視してきましょう。

 

 

この話も結構抽象的ですが、それをどう解釈し、何を得るかは読み手にかかっています。

ついさっき、抽象性を重視しましょうと書いたように。

いまあなたの抱えている問題を解決するヒントになるかもしれません。

 

 

 

 

イーリハ東大阪訪問看護ステーション


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