2013年05月17日 |
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看護はもちろん、リハビリテーションでも事故の危険性は常につきまといます。 病院にいる頃は、リハビリテーション中の転倒などが起きると、 必ず「インシデント・アクシデント」レポートというものを書いておりました。
私どもの会社では、訪問看護ステーションと同時に訪問介護事業も行なっているのですが、 訪問介護の方でもやはり転倒をはじめとする事故の危険性はあり、 時折社内会議でその報告があります。その時、「ヒヤリ・ハット事故報告書」という形で、 必ずその事故を検証し再発を防止するようにしております。
この「ヒヤリ・ハット」と言葉、「インシデント・アクシデント」でいうところの、 「インシデント」に当たると思います。そして病院等では「ヒヤリ・ハット」という言葉よりは、 「インシデント・アクシデント」という言葉の方が用いられれているように個人的な経験からは思います。 そこで、どちらの言葉の方が適切なのか?とふと思いまして、 調べてみますと、おもしろいことがわかりました。
私は今まで、
「アクシデント」は、対象者に怪我などの重大な事故を負わせてしまった時に、 「インシデント」は、重大な事故には至らず未然に防がれた時に、
という使い分けをしてきました。 しかし、こちらの
を参考にさせてもらうと、とんだ間違いだとわかりました。 本来の意味では、
「インシデント」は、「医療事故」であり、有害事象あるいは深刻な過誤、とのこと。
つまり私が考えてきた使い分けは、完全に誤用だったのです。 そして、先ほどののウェブサイトにあるように、
「ヒヤリ・ハット」の方が、直感的に意味がわかる、日本で生まれた”言葉”なんだったんですね。 要するに、「アクシデント」か「インシデント」ではなく、
「アクシデント」か「ヒヤリ・ハット」ということだったのです。(または、「アクシデント」か「ニアミス」)
正直言いますと、このようなことを知らずに「インシデント・アクシデント」という言葉を、 「ヒヤリ・ハット」という言葉より医療専門用語としてふさわしいと、今まで使ってきました。 なんとも恥ずかしい限りですが、またひとつ勉強になりました。
イーリハ東大阪訪問看護ステーション |