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2013年09月05日訪問看護
どのように考えればいいのかを考えてしまう事柄

医師であり、生理学者でもあるベンジャミン・リベットの実験を知っているでしょうか?

ベンジャミン・リベットの実験

 

私たちが手を動かすことを考えます。

手を動かそうと思うことで脳が活動して、それからその命令が神経を介して手の筋肉に届き、手が動きます。

これが一般的に私たちが考えている、手を動かすまでに体に起こる一連の過程です。

したがって、脳梗塞で、脳にダメージを負った場合、必要な脳活動が起きないために、手を動かせないということが起きます。

 

 

リベットの実験では、この過程の一番はじめのところに、ある疑問を投げかけます。

リベットがこのような脳の活動を観察する実験を行っていると、被験者が手を動かそうと思うより前に、すでに脳が活動し始めていたのです。

つまり、自分で手を動かそうと思った結果、手が動いているのではなく、本人のまったく意識できていない脳の活動がまず起きて、それから手を動かそうと思い、手を動かしていたということなのです。

 

 

私たちの普段の行動や動作は、常に自分が意識できていること以外の要素(外部の環境、内部の環境)に影響されていることは、私は日々の生活の中で実感しています。

リベットの実験が示すように、自分自身の行動が、自分の意思ではないものに影響されているのであれば、その行動を即座に起こすまえに、一呼吸おいて「はて?私はいったいなんで、これをしたいのだろう・しようとしているのだろう?」と考えることがより自分の意思を行動に反映させることになるのではないかと思います。

そして、自分が関わっている利用者が病前と同じくらい、生活していこうという行動を引き出すには、どのような環境を作り出していけばいいのか?と考えるきっかけにもなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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