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2013年07月27日 訪問看護
アートとサイエンス

私が話を聞いて、いつも面白いと思う人がいます。

それは星野 佳路氏 です。

ホテル経営者で、数多く存在する日本のホテルの中でも、特色あるホテルを次々に創りだしています。

 

 

星野氏を知ったのは、NHKの『プロフェッショナル』という(各界のまさにプロフェッショナルという人を密着取材する)番組を見てです。

確か、第一回目の放送で取り上げられた人だったと思います。

それまで、ホテル業界のことなど、当然のことですが、まったく知りませんでした。

それでも、その番組の中で、傾きかけた静岡の老舗温泉旅館を立ち直らせる星野氏(ホテル経営のコンサルティングもしているそうです)の話しや、そのプロセスを見ていくうちに、ぐいぐいと氏の人柄を含めて考え方、働き方に興味を惹かれていきました。

 

 

 

今では、DVDとなって売られているので、仕事のあり方などに、新しい刺激を求めているような人は、ご覧になってはいかがでしょうか?

 

 

 

さて、その中でも私の中に特に印象深く残った星野氏のセリフがあります。

 

 

 

仕事というものは、ともすれば”その人だけがもっている技術”や”経験”、”直感”といったアートな部分がクローズアップされがちだが、それと同時に誰がやっても同じ結果を導かせることのできる”論理的考え”、”客観的数値”というサイエンスな部分も常に考えていかないとダメだと思う。

 

 

 

正確には覚えていないのですが、だいたいこのような内容だったと思います(もしかしたら全然違うかもしれませんが、星野氏の言葉から私が感じとったのは上記の内容です)。

日本では、”職人”、”教えてもらうのではなく、盗め”など、どちらかと言うとアートな部分が偏重される向きがあります。しかし、この”誰がやっても同じ結果(当然、良い結果です)が出せる”ほどに磨き上げられた論理、考え方、知識といったものは、製品やサービスを受けとる側からしたら、とても安心できるものであります。

 

もちろん、いい結果を導くまでに至った、現場の働く人達の、職人的なモノ(”直感力”、”独自の経験や技術”)、ここでいうアートな部分の蓄積がなければ、サイエンスにはなりません。

 

 

 

 

訪問看護や訪問リハで、自分たちの行なっていることに関してもこの考え方はとても勉強になります。

それに、仕事は”アートとサイエンス”、この2つの言葉の響きもなんだか素敵ではないですか?

 

 

 

 


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