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2013年07月10日 訪問看護
最近読んだものから

病院で働いている時はもちろん、訪問看護や訪問リハビリをやっていても、日々勉強だと感じることは多いです。

 

 

看護やリハビリに関する教科書、参考書もいろいろ出ており、本屋さんに行った時には時々パラパラと眺めたりします。しかし、実際に役に立つのは、古典とも言えるような昔からある、解剖学、生理学、運動学の本です。これらの本、1冊あたりの単価が結構高いなと感じるのですが、それに見合う内容だなと思います。

 

 

最近、読んだ中では、専門書以外の本がとても楽しかったです。

まずは、『化学のドレミファ<3>熱の正体がわかるまで』(米山正信 著)、このシリーズは身の周りのことから入って化学について、分かりやすく、フムフムと関心を惹きつけながら、読ませる素晴らしい内容となっています。

こういう本を読むと、私たちが普段当たり前と考えていることや、気がつかないことに目を向け、注意を向け、地道に、そして時には大きな発想の展開で、その原理を調べている人達がいるのだと実感します。

こういう本を読む時に、必要なのは、ゆっくりと、自分の頭でも考えながら、粘り強く、接していくことです。私たち、普段の生活の中で、そういったことを忘れていないでしょうか?

 

 

さて、次は『相田家のグッドバイ』(森博嗣 著)。小説のようですが、作者とその両親がモデルになっていると思われます。夫婦となること、親となること、子どもを育てること、生活していくこと、老いること、死んでいくこと、そういったことを主人公の人生を通して考えていけるような小説となっています。

 

 

 

最後は、『MAX渡辺&大越友恵のガンプラ大好き』(MAX渡辺、大越友恵 著)です。ガンプラとは、プラモデルのことです。プラスチックの部品をひとつひとつ切り取って、組み合わせて、ヤスリで削って、色を塗って、ひとつの作品を完成させていきます。モノを作るには、必要な道具があり、それらを適切に使い、慌てずゆっくりと丁寧に作業を繰り返していくことが大切です。そういったことを、細かく、とにかく分かりやすく、失敗例も含めて説明されています。

私たちが毎日生活の中で使用しているモノもこういった工程を経て作られているんだろうなと思うと、横にある掃除機さえも愛おしく感じてしまいます。そして、”楽しい”と思えることは、そんな簡単には実現しないことの中にあるのではないかと、実際にプラモデルを作っていて思います。

 

 

 

こんな具合に、どんな本でも、本当に価値あるものは、自分にとって様々なことに気づかせてくれます。

本を読む時に、一番肝心なのは、ゆっくりとでいいから、自分の頭で考えながら、読んでいくことなのではないでしょうか?

そうすると、速読なんかするよりも、もっと大きな気づきと味わいを感じることができると思います。

 

 

 

 イーリハ東大阪訪問看護ステーション


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